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怒りエネルギーの省エネ対策
 
 私は以前、とても怒りんぼうな人間でした。何に対してもすぐに腹を立てていた気がします。家族に対して、友達に対して、学校や職場に対して、社会に対して、そして自分に対して。何か問題があると瞬間的にカッとなって、怒りの感情をぶちまけてしまうといった感じです。その瞬間だけはストレスが発散されますが、後がいけません。怒りの感情をぶちまけただけなので、問題は何も解決していないし、そこにできあがった空気はすっかりどんよりしているし、頭は混乱しちゃうし。そして、最終的に自己嫌悪に陥って疲れ果ててしまいます。

 確かに、怒りをぶちまけてしまえば、瞬間的に自分の身を守ることができます。しかし、それによって跳ね返ってくる力で自分がダメージを受けてしまうなら、その発散方法は自分にとってあまり効果的ではないのでは。しかも、自分にとって怒りの感情を表現することは、かなりのエネルギーが必要だと感じました。私は、そもそも、何で私は怒っているんだろう、何についてストレスを感じているんだろう、そんなことをあらためて考えてみたのです。

 じっくり考えると、ほとんどの場合は恐れや悲しみという感情が、形を変えて現われていたことに気づきました。そして、その恐れや悲しみついてさらに深く考えたりすることで、ちゃんとすっきりしたり、きちんとした形で問題を見ることができたのです。それが自分のどこからやってくるのかを考えることで、怒りというとてもエネルギーを使う感情表現を必要最小限にすることができるんじゃないかと思います。

 今でも、腹の立つことってあります。でも、肩の力を抜くためにちょっとだけ怒って発散して「あとは省エネ、省エネ」なんて思いながら、その怒りのもとについて考えたりしています。

だって、大切な自分のエネルギーは有効に活用したいもん。
2001/06/21
 
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