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メリー・メリー
 
 もうすぐクリスマスですね。私はクリスマスシーズンになると、なんだかとってもウキウキしてしまいます。店先で見つけたキャンドルやオーナメントを買ったり、リースやツリーを押し入れから引っ張り出したり、自転車をこぎながら、いつのまにかクリスマスソングを口ずさんでいたりします。

 自分はクリスチャンじゃないんだから、こんなにウキウキするのは間違ってる!なんて思った時期もありました。でも、やっぱりこのウキウキを押さえられなくて…。どうしてこんなにウキウキするんだろうと思い、いろいろと考えました。
 街のイルミネーションがきれいだから?かわいい小物たちがお店に並ぶから?キャンドルの灯りが好きだから?…まったくそうではないとは言わないけれど、それが私のウキウキの大きな原因ではなさそう。クリスマスの起源などが書かれている本なども読みました。もともとは、北欧のいわゆる冬至のお祭りであること。ツリーやリースの意味やサンタクロースのこと。どうしてキリストの誕生日といわれるようになったのかなどなど。いくつかの謎は解けましたが、やっぱりウキウキの原因をつきとめることはできません。そこで私は自分の感じ方にもっと集中してみることにしました。
  するとだんだんわかってきたんです。街で、電車で、家で…クリスマスシーズンに生まれる空気というか、全体のエネルギーがなんとも気持ちいいんです。この時期には、なぜか普段よりもやさしいエネルギーを多く感じます。友達どうしでパーティーをする人、恋人と素敵な時間を過ごす人、家族水入らずでごちそうを囲む人。。いろんな人が“クリスマスだから”という理由で何かを考えたり、いつもと違うことをしたりしますよね。そんな人たちのハッピーが集まって、街の空気が変わるんではないかと思うんです。その空気の気持ち良さと、この時期だけでもそんな人たちが増えるうれしさが、私のウキウキの原因のようです。

 ここ何年か、クリスマスのときだけの恋人作りなんかが当たり前のことのように話題になっているの、はとても残念です。それは本当のハッピーではないから。これは、このエッセイのページで書いた「2つの快楽」で言うところの“消費される快楽”です。本当のハッピーから、気持ちのいい空気は生み出されるんです。今年も私は街のあちこちにある本当のハッピーが生み出した気持ちいい空気を楽しもうと思います。
1999/12/20
 
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